肥満と糖尿病とは、密接な関係があると言われています。
しかし、肥満とは、体脂肪が脂肪組織に過剰に蓄積された状態であり、血糖値とは直接には関係がないように見えます。
実は、脂肪組織は、単に脂肪を蓄積するだけでなくて、最近の研究では善玉のホルモンや悪玉のホルモンを分泌していることが分かってきているそうです。
そして、肥満状態になれば、善玉のホルモンの分泌が少なくなり、悪玉のホルモンが増加して、インシュリンの働きを阻害するとのことです。言い換えると、インシュリン抵抗性が増加するということです。
このようにして、インシュリンの働きが肥満によって阻害されると、血糖値が上昇し、糖尿病になるということです。
従って、肥満解消のダイエットと糖尿病の治療とは、多くの点で合致したものとなっています。
糖尿病の治療方法としては、食事療法、運動療法、薬事療法があり、ダイエットにも食事療法、運動療法が有効です。薬事療法については、両者に相違点がありますが、共通点もあるので、これを簡単に紹介したいと思います。
先ず、食事療法(過剰の炭水化物や脂肪をとらない)、運動療法を重視すべきですが、第3の薬事療法としては、消化酵素の働きを阻害する方法があり、ダイエットにも糖尿病の治療にも使える興味ある方法です。
食事として摂取した炭水化物などの食品は、消化器官内の消化酵素によって分解され、吸収されて、使用されたり、脂肪として蓄積されたりします。
しかし、消化の段階で阻害してしまえば、食べても食べても、消化されずに体外に排出されるということです。人間の長い飢餓時代や戦時中には考えられない、「もったいない」方法ですが、ダイエットや糖尿病には非常に有効な方法です。
人間の消化酵素には、多数の消化酵素があり、炭水化物、蛋白質、脂肪に対して、それぞれ異なる複数の消化酵素が分担して協同で働いているそうです。消化酵素の不思議さを感じるところです。
炭水化物は高分子ですが、一種類の消化酵素で一挙に1分子のグルコースなどに分解するのではなく、先ず4分子程度の大きさに分解する消化酵素が働き、次いで2分子に分解する消化酵素が働き、最後に1分子に分解する消化酵素が働き、消化が完了するとのことです。不思議な協同作業だと思います。
そこで、どの段階の消化酵素の働きを阻害しても、消化が行われないのですが、糖尿病の治療としては、2分子から1分子に分解する消化酵素の働きを阻害しているそうです。
上記の消化酵素は、一般的にはαーグルコシダーゼと称されており、この消化酵素の働きを阻害する薬剤による治療がなされています。しかし、薬剤による治療効果は速くて大きいが、副作用のおそれもあります。
そこで、薬剤による消化酵素の働きを完全に阻害しなくても、長期間にわたって、徐々に副作用のない健康食品(各種の微量成分の相乗効果を有する)をとって消化酵素の働きを抑制すれば、肥満防止、ダイエットが可能です。
この健康食品としては、例えば、スリランカのサラシア系植物(スーパーコタラヒムなど)が知られており、消化酵素の働きを抑制する機能があると言われており、市販されていて、種々の研究がなされています。 M